2011年8月30日火曜日

※ワークショップ開催します!

トランクエクササイズの田頭です。

以前より、ワークショップのご案内をさせていただき
早くから参加のご連絡いただいた方は
いつもありがとうございます。感謝です。

自宅で1人で、新しく始めようと思っても
習慣にすることは難しいと思う方も多いと思います。

私自身、水を1日2リットル飲もうと決めてからは、
初めはとにかく喉が渇いたときにガブガブと飲んで、
少し無理もあったかのように思います。

しかし、最近は携帯電話のアラームを利用して
11時・14時・16時・19時と決まった時間に
500mlを飲むようにしました。

+朝起きた時とお風呂上りです。

新しい習慣を行っていくことで
僕自身が難しいと思ったことは、

「やること自体を忘れてしまうことです」

よく紙に書いて見えるところに貼っておきなさい。

などということは聞きます。
できればやったほうがいいと思います。

私の場合はそれを紙でなく、携帯のアラームを利用してます。

よく生活の中で●●をしながら。

と「ながら体操」を勧めている記事も見ますが
体操自体を忘れてしまえば、例え歯を磨きながら~と
思ってても、歯を磨くだけで終わってしまいます。

できれば、いつどこでやるかを決めておいたほうが
意識にも残って、行動に移りやすいと思います。

これは私の経験談ですので
皆さんに必ずではありませんが、
少しでも参考になれば幸いです。

また、今回のワークショップをきっかけに
今後の活躍へプラスになれば嬉しい限りです。

体幹トレーニングを始めてはみたけど
なかなか1人では続かない・・・。

ワークショップを通してモチベーションを
上げていきたい。

もしくは、天野敏氏に一度会ってみたい!

どんな体してるのか見てみたいなど。
(私は初めて見たときの印象は「でかっ!」でした(笑))

地方開催も行ったいきたいのですが
天野先生のスケジュールの都合もあり、なかなか日程を
とる事が難しく、今回の日程で都合がよい方は
是非ご参加いただければありがたく思うばかりです。

こちら側の都合で申し訳ないのですが
ご参加のご連絡楽しみにお待ちしております。


◆開催概要◆

★この1日で、あなたの体の悩みを個別指導で進化していきましょう。
★自分の体とのコミュニケーションをとることで
新しい発見を見つけることができることでしょう。

■日程:9月19日(月)13:00~17:00

■会場:東京都台東区(区民館) 追ってご連絡いたします。

■「トランクエクササイズワークショップ」参加費
  男性:5,000円
※女性:4,000円

■お支払い方法:銀行振り込み もしくは、当日会場にてのお支払い
(ご希望の決済がありましたらご連絡くださいませ。)

■服装:動きやすい恰好でご参加ください。もしくは、着替え持参でもOKです。
(当日、私も短パン・Tシャツ持参で参加させていただきます。)

■定員:会場の都合もあり、10名さま前後となります。

■懇親会:ご希望の方は、ワークショップ後、近くで2時間ほど
居酒屋さんへ行きましょう!(こちらは割り勘で3,000円前後になると思います。)


●ご参加方法(コピーしてご利用ください。)
こちらのメールに
dokusya-s@kpa.biglobe.ne.jp 

●ご氏名:
●ご住所:
●電話番号:
●お支払い方法:振込み or 当日

上記を添えて、ご返信くださいませ。

随時、詳細をお送りさせていただきます。

★参加者さま特典
この機会に、写真撮影やサイン等。
ご希望があればその際言っていただければ
ご期待に添えれるようご協力させていただきます。
(遠慮なくおっしゃってください。)

それでは引き続き、トランクエクササイズともに
宜しくお願い致します。

読者サービス
田頭英樹


追伸1:

ご参加いただけるかたは是非、
天野先生と記念撮影しましょう!

お持ちの方はカメラをご持参ください。
こちらからも持っていきますので、
後日郵送も致します。

当日は、お気軽にお声がけください。

なかなかない機会ですので
遠慮なくなんでもお申しつけください。

2011年5月20日金曜日

肩を使わずに鍛錬する方法(体幹トレーニング)

Q,実は連休を利用しながら体幹トレーニング、
ウォーキングなどを行いしっかりと体力アップを
再開しようと考えていました。

ところが自転車で転倒して右肩・脛鎖骨脱臼骨折をしてしまいました。

今は、手術を終え退院しており、リハビリに入っています。

手術時に肩にプレートを入れボルト止めをしています。

肩は90度以上絶対挙げるなといわれていますし、実際無理でしょう。

DVDを拝見すると肩を回転させる運動が多いのですが
こなせない状態です。

骨が固まりボルト、プレートをとる手術をまた行うのですが、
たぶん6ヶ月後、リハビリを含めて1年はあまり
過激には動かせないと思われます。

現在、身長は173㎝、体重は82キロです。
腹回りは多分92センチメートルぐらいです。

体型的には腹がへこめばまあまあだとは思っているのですが、
以前、体重が一番あったときで86キロぐらいの時がありました。

その時ちょっとしたことがありまして8キロから10キロぐらい
体重が減ったことがあります。


着るものすべてりサイズしたぐらいです。
その時は動き易い状態を感じました。

75から76キロぐらいになったのですが、
ウェストも6~7㎝ぐらいへこんだんでしょうね。

しかしまた、ここ2年近くで81~82キロぐらいに増えています。

ほぼ腹部についた贅肉が中心と思われます。

肩を使わずに鍛錬する方法はありますでしょうか。

またつかっているボールですが硬式野球のボールでもいいのでしょうか。

あらためてご教示願えれば幸いです。


A,メール拝見しました。

確かに身長からすると体重がちょっとあるような気がします。
私も標準からすれば少しばかり体重が大目。

まあ、身長と体重のバランスばかりが問題ではないと嘯いては居りますが・・・。

さて、肩を骨折とのことですから、
体幹のエクササイズで肩の旋回その他はやはりやらないほうが良いと思います。

エクササイズでは、腕を回すのではなく、
肩の関節そのものを大きく動かすことで、
肩甲骨の裏側を中心に首や胸を引き絞るようなものですから、
回復後に徐々にリハビリ的に挑戦してもらえればと思います。

さて、肩を使わないエクササイズでは、
膝を意識しての身体全体の旋回を重視してみたらどうでしょうか。

座ってでも、あるいは立ってでも良いですから、
膝をねじる動きを起点にして、
腹や胸を捻る動きです。

ただし、肩は無論動かないようにしてください。

エクササイズ中で大き目のボールを持つのは、
それによって、手首や肘の動きを制限して、
肩の動きを引き出すためですから、今のところは
持たないほうが良いと思います。

怪我をするということは、実に不便なものです。

でも、不便と言うことは、日常的にやってきたことを
見直すきっかけでもあります。

例えば、エクササイズの中で皆さんが難しいと言われる、
お腹を波打たせるような動き。

これも多分日常ではあまりない動きですから、
こういったものにトライしてみる事。

それが出来ないなら何故出来ないか。

また出来るようになったら、
何故今迄出来なかったのか。

そういった事を考えることで、
今までの自分を振り返るきっかけのもなると思います。

良いことがあればあったで「好事魔多し」。

悪いことが続けば「人間万事塞翁が馬」と言うのが
生きると言うことですから、
怪我をきっかけに別の視点を見つけられれば良いですね。

踵は紙一枚程度浮かす感じ?(立禅)

Q,毎日、短時間ながら続けています。

立禅の時間は今のところ約5分です。

脹脛(ふくらはぎ)の下のほうが非常に痛くなり
今のところこれが限度です。

それ以外は特に問題ありません。

この部分の痛み等が克服できれば20分くらい
でもできるかなと思っています。

足の親指に重心をもってくるわけですが、
踵は紙一枚程度浮かす感じでよいのでしょうか? 

それともかなり上げるのでしょうか? 

また、足が疲れたら踵をつけてしばらくおいてから、
つづけるというようなやり方でもよいのでしょうか? 

短時間ですが続けていて、細い棒のようなものに乗って
重心をとっているような感覚です。

何卒ご教示宜しくお願いいたします。




A,脹脛がつらいとのことですが、安心してください。


誰でも初めはつらいものです。


でも、つらいのをただ我慢していればつらくなくなるのか、
と言えばそうでもありません。

つらいのをただ我慢するのではなく、
つらいからそこを工夫して乗り越える。

そこで出てくる工夫と言うものが、実はとても大事です。

別の言い方をすれば、工夫をさせるためにこそ長く立て、
と言うのだと思います。

短い時間なら工夫などせずに済んでしまいますから・・・。

さて、文中のあるように、立禅は安定しているのではなく、
一般的な立ち方からすれば不安定極まりないとも言えます。

ですから、そんな不安定の中でどうしたら安定を
求めることが出来るのか、そして楽にできるか、
と言うことが課題になります。

課題というのは、別の言葉で言えば疑問です。

その時々、あるいは人それぞれの疑問の持ち方があり、
そして疑問の解決があります。

何の疑問も持たないと言うことは、
何の課題もないという事ですから、
そんな時間潰しなものはありません。

踵を浮かせて立つと言うのはつらいものです。

では、どうすればそれが辛くなくなるのか。

疲れたら、ちょっと踵を付けて見るのも一つの工夫です。
その時には、踵は付けても重心は移さないように注意します。

私も初めの頃はそうした覚えがあります。

あるいは、踵を浮かせると言っても、
どのくらい浮かせればいいのか判らない時期もありました。

結局は文中にあるように、ほんの紙一枚ほど浮かせれば
良いと言うところに落ち着きました。

その時に指が地面を掴もうとする力や
様々な力を借りることを憶えました。

ただ立つのではなくて、様々な力を引き出して
立つと言うことを見つけ出したわけです。
 
安定して楽に立てるには、踵の高さだけでなく、
足首や膝の締め方、股関節の曲げ具合といった
様々な要素があります。

でも、それらは微妙すぎて言葉になりません。
今立っている感覚を言葉にしようとしても
まとまらないのと同じだと思います。

ただ立つのではなく、両足が左右に開くような感覚や膝を閉める感覚、
そういった感覚をつかみ出す事で、少しずつ長く、
そして楽に立てるようになるものです。

いろんな感覚を掴み出せるという事は、
とりもなおさずいろいろな力で立っている、と言うことです。

疑問を持つこと、課題を持つこと、一番大事なことがこの二つです。

問題がないところに解決はない。
当たり前ですが、こんな大事なことはありません。

稽古をするということは、出来ない、判らないを楽しむ事です。
これからももっと山ほどの出来ない、判らないを発掘してください。

楽しみにしています。

2011年4月10日日曜日

どこまで強くなれるのか(立禅)

Q.52歳で子供と近所の新極真に入ったばかりで、すぐに
膝の関節を痛めてしまいました。

DVDとテキストを拝見させて頂きまして、
最初は3分から、はじめて、今は25分立禅が出来る様になりました。

立禅はどれ位まで時間を増やせばよいのでしょうか?
また、組手でも効果が出るには、
もっと腰を落とした方が良いのでしょうか?

私みたいな年寄りでもどこまで強くなれるか?
頑張ってみたいと思いますので、
今後共、ご指導の程、宜しくお願い申し上げます。


A.52歳で空手にチャレンジとの事。
頑張ってください。
何と言っても私より7歳も若いんですから・・・。
 
さて、立禅の時間ですが、
25分位立てるのなら後はその時の
気分でいいと思います。

そして力を感じ取れるようにする事。
動かなくても、動いている時の感触を
思い出せるように立てれば良いと思います。
 
気分良く立てるのが一番です。
膝が痛くなくなったのも、
自然にバランスよく立てる様になったからだと思います。
 
それから腰の高さに関してですが、
単に低ければ良いというのではなく、
禅で腰に力を感じられる位置を見つけるのが
一番だと思います。

その為に、何時も同じ高さではなく、
その時その時で変えてみてください。

ちょっと変えるだけで随分感じが違うものです。
 
これで良い、そう思っても工夫してみると
いろんなものが見えてくると思います。
 
私もあとひと月ちょっとで還暦です。

沢井先生は「一番強かったのは60台だった」
と言われてました。

その言葉を胸に私も稽古を続けます。
 
お互い明日に期待を持ってやって行きましょう。
 
            太氣会 天野

膝の痛みが強い(立禅)

Q,約1年間、平日は朝20分、週末は30分の立禅を続けています。
腰・下半身の力が抜けず特に膝の痛みが強いです。

しばらく時間が経てば痛みは消えますが、そこからなかなか打開できません。

禅を組んでいる途中に左右の足が微妙に前後して正対している身体がわずかに開いてしまいます。

とにかくこのまま続けて自分で感覚をつかんで行くしか
無いとは思いますが、もし何かヒントがあれば
頂けるとありがたいです。






A. さて、膝の痛みがあるとの事。
膝の痛みの原因は大体二つあるようです。

立禅を組むときに、
足の指で地面を軽く掴むようにします。
で、その時に強く掴みすぎると膝痛の原因になります。
ですから、足指の力加減を工夫する事がひとつです。

もう一つの原因は重心です。
腰が引けた状態で立つと膝に過度に負担が掛かり、
その結果膝が痛くなります。
爪先の上に頭があり、腰がちょっと引けてしまい、
爪先と腰と頭を結ぶ線が三角形を作った状態です。

この場合は腰を前に押し出して、
後ろにもたれかかる様にすると改善されます。

どちらにしても自分で直すしかありませんが、
大事な事は工夫する、と言う事です。

昨日立った時と同じように今日立つのではなく、
ちょっと変えてみる。

今日とちょっと明日は変えてみる。

一年あれば365回の工夫ができます。
その工夫の積み重ねが「変わる」と言う事だと思います。

それから正対した時の身体のバランスですが、
そういうところに眼が行く、
それが素晴らしい事だと私は思います。
多分立禅を組まなければ気が付く事が無かった事です。
私にも同じような事があります。

それが良いとか悪いと言う事ではなく、
自分の身体というものに癖があり、
教科書に載っている「人の身体とはこういうものだ」、
では括りきれないものだ、と判る事。

つまり、自分は自分と向かい合う事でしか見えてこない、
と言う事に気が付く。

多分、立禅を通して自分と向かい合った事の無い人には判らない事です。

これからも立禅を通して、
自分と言うものを見つめ続けてください。

太氣会 天野

立禅の効果は?

Q.はじめまして。私は「トランクエクササイズ」DVDを購入させて頂きました、
38歳 男性)です。DVDの内容の質問ではないのですが、
天野先生の著書を拝見いたしました。その中で「立禅」が紹介されていました。
この立禅も体幹トレーニングに効果はあるのでしょうか?また独学では習得は
難しいでしょうか?また立禅の効果などもお教えいただけると幸いです。
DVDの内容とは異なった質問で、申し訳ございません。




A. 立禅についてのご質問ですが、
実は「トランク・エクササイズ」は立禅から出てきたものです。

座禅と言うものがありますが、立禅は立って組む禅です。
立つって、何を今更、と思うかもしれません。
でも、実は「立つ」って言うのはとっても難しいんです。
当たり前に思っていることややっている事を改めて見直す。

そうすると全く新しい事が見えてきます。
簡単そうで、一体どう立ったらいいのか判らなくなります。
そうするとひとつひとつ薄皮をはぐように、
今までと違った「立つ」と言う事が見えてきます。

質問中に「習得」と言う言葉がありました。
でも、立禅は自分と向かい合う一つの方法ですから、
「これが正解」と言うものはありません。
立禅を通して、自分と言う世界を広げていく。
その一つの方法と思って貰えればいいのでは無いかと思っています。

私もそんな気持ちで毎日立禅を組んでいます。

太氣会 天野

女性でも大丈夫?(体幹トレーニング)



Q.全部を拝見していません。
お腹を上に、下に波のように動かす動作をみながら試して、
混乱してまだ先に進んでいません。

これは女性でも効きますか?
ピラティスをやっている友人に
「太極拳の呼吸とかわかる?」と聞いたら、
ちゃんとはわからないけれど、とても興味がある、と言ってました。

オススメしてみてもいいでしょうか?





A.お腹を波打たせるのは結構難しいと言う事を聞きます。
普通の生活ではお腹を緊張させる事はあっても、
運動させるという事はあまり無いので、
最初は難しいかもしれませんが、
慣れれば内臓も動いてなかなか気持ちのいいものです。
特に胃や腸の蠕動を助けるので消化にはいい結果も出ると思います。
ただ、あまり強く遣り過ぎないようにしてください。

それからこれは別に男性に限ったものではありません。
女性の体型維持・便秘その他にもいいと思います。
普段の運動では動かないところを活発化させる。

これは男性女性に関わらず大切な事だと思います。

太氣会 天野

楽に動けるように(体幹トレーニング)

Q. 現在、病気(パーキンソン病)を患っていて
ネットで見つけ購入。

DVDは眺めているだけで動けなかった。

今後は足腰の動きが不如意なので、少しでも楽に動けるようになりたい。


A. パーキンソン病で足腰の動きが辛いとの事。
 
医療の経験はありませんが、私なりに考えてみました。
 
人が動きます。
何処が動くのかと言えば手と脚です。
手と脚を動かして身体を動かします。
ですから、手と脚を動かす訓練をします。
 
当たり前すぎる位当たり前です。
でも、これって本当に当たり前でしょうか。
 
自動車が動きます。
タイヤが回るからです。
でも、タイヤは自分では動きません。
当たり前です。
 
此処で言っているのは実は同じことです。
人の手足はタイヤと似たものだと思っています。
手足もタイヤも実は別に動力源を持っているということを言いたいのです。
勿論手足はそれ自体でも動く事が出来ます。
でも、タイヤがエンジンの動力で動かされるのと同じで、
手足も別の動力源で動く事も出来るのです。
 
いや、ちょっとこれは言いすぎですね。
別の動力源で動くと言うより、
手足は、それ自体で動きますが、
 
もう一つに動力源と同調する事で、より効果的に力強く動く、
と言った方がいいかもしれません。
 
もう一つの動力源なんて何処にあるのか、
と言われそうですが、
それは自分で探すしかありません。
私が出来るのはその為のヒントです。
 
そこは何処ですか、と聞かれれば答えは簡単です。
「肛門」です。
お尻の穴をきゅっと締める。
でも、これだけでも一筋縄ではいきません。
どういう風にすれば肛門を上手く力強く締める事が出来るのか、
を探してみる。
締め方だって色々あります。
おなかに力を入れてみたり、と工夫する。
ああもこうも工夫する。
これは何処でも出来ることです。
別にトイレに行かなくても、
テレビを見ていても出来ることです。
 
ですから、先ずこれからはじめる。
で、次に肛門を閉めるのと同時に他の動きをして見る。
 
例えば、今座っているとしましょう。
据わった上体で軽く右足を上げる、或いは上げようとする。
次に肛門を締めるのと足を上げようとするのを同調させてみる。
 
最初から上手くいくかどうかは判りませんが、
そのうち肛門を締める動きが下腹部の緊張を引き出すかもしれないし、
脚を上げる力が力強くなるかもしれません。
 
此処では据わって脚を上げる、と言うのを例にとりましたが、
何でもいいんです。
 
どんな動きでもいいですから、肛門を締める力と他の動きを同調させてみる。
上手くいくものも、行かないものもあるかもしれません。
でも、ただ手足を動かして見ようとするより、
身体全体が活性化するのは確かだと思います。
 
個別の病気に関する知識は私にはありませんが、
こんな工夫がお役に立てればと思い、
返信いたします。
 
                   太氣会 天野

基本的な時間(体幹トレーニング)

Q.40代で若くないですが、現在ムエタイを始め(20年前に空手、、体幹トレーニング楽しんでます。

そこで、質問ですが
各エクササイズですが、基本的な回数や時間等、基準はあるのでしょうか?

ご指導いただきたくお願い致します。



A. 40歳を過ぎてからムエタイに挑戦との事。
幾つになっても何かに挑戦できると言うことは素晴らしいことです。

さて、基準となる時間や回数との質問。

身体を整えると言う意味では、全体で15分位と考えて、この映像を製作しました。
単純に運動不足の人もいれば、腰等に障害を持つ人も居るからです。
日常的にこのエキササイズを取り入れるなら、
この程度で十分だと思います。

ただ、ムエタイに挑戦中との事なので、
ちょっと考えてみました。

エクササイズの中のセクション4及び5を強めにやると効果的だと思います。

ムエタイなどに必要なインナー・マッスルの強化です。
上半身を強靭にするとともに、柔軟性が増す事で上達に結びつきやすいと思います。

では、これからも「Trunk Exercise」と
ムエタイ修行を頑張ってください。

                       太氣会 天野

背中の痛み(体幹トレーニング)

Q.数年間慢性腰痛に悩まされてきましたが、DVDを鑑賞し、即エクササイズの実践をしました。

その後数日間は、体中使っていなかった筋肉部の痛みが酷かったのですが、数日経過して体中の筋肉の痛みが取れてきて、これまで悩まされてきた腰痛がなくなりました。

正直驚きです。

接骨院に年数回(季節の変わり目で痛みが酷くなる)
毎年通ってきましたが、ほぼ毎日行ってるエクササイズを実行していけば大丈夫な感じがします。

ただ疲れがどうしても背中に出易いようです。

エクササイズを行いながらも、腰の上の背中の部分に多少痛みを感じます。

継続してエクササイズを行っていきますが、背中の痛みの考えられる要素がありましたらアドバイス頂ければ幸いです。


A. 腰の痛みが引いたとの事。良かったですね。
このお便りだけでもこの映像を作った甲斐があるというものです。

さて、背中の痛みとの事。
多分みぞおちの裏側辺りの筋肉の引きつるような痛みではのでしょうか。
ちょうど肩甲骨の下辺りからでは無いかと想像します。

もしそうなら、一つは腕を上げての捻る動きで過度に捻りすぎでは無いでしょうか。
普段の生活では、あまり使わないところなので、そこに負荷が掛かり 
すぎることがあります。

徐々に筋肉が付いていけばなくなると思いますが、それまでは痛みが 
出ない程度にしてください。

付加は一辺に強くするのではなく、少しずつ強めてください。
酷いようなら、痛みが来る動作はちょっとお休みしても良いでしょう。

しばらくすれば身体が慣れて痛みがなくなると思います。

それから、腰痛を持っていたとの事なので一つアドバイス。

立っている時、つまり電車でも横断歩道での赤信号の時でも構いませ ん。
そんな時に、お尻の筋肉(大臀筋)を10秒でも良いですから引 
締めてみてください。

ちょうど、お尻のえくぼを出すような感じです。
この大臀筋を引き締めることで、骨盤と背骨の繋がりを調整すること 
が出来るので、腰痛予防になりますから。

では、引き続き「Trunk Exercise」を頑張ってください。

                  太氣会 天野

ボールの使用について(体幹トレーニング)

Q. ボールを持って肩周りのエクササイズがありますが、
適当なものがないのでボールを持ったような手にして行ってますが、実際に何かを持って行った方が効率といいますか・・・効果があるのでしょうか?
(実際何かを持ったほうが、微妙な筋肉を使ってるとか筋が作用してるか・・・・)


A. ボールを使ったエクササイズですが、これは一つには肩甲骨周辺のインナー・マッスルの活性化があります。
この場合、ボールを持つことによって手首の回転が抑制され、その結果インナー・マッスルが効率的に動きます。
別にボールを持たなくても構いませんが、その場合は特に親指と小指の間があまり近づき過ぎないように注意してください。
 
ボールを持つということで、手首の動きを抑制して、その結果インナー・マッスルを動かそうということなので、自由に動か無いようにしているわけです。
手首が自由に動くと、手首を捻っただけで満足してしまいがちですから・・・。 
  
              太氣会 天野

重心の位置(体幹トレーニング)

Q. 今回は重心の位置ですが、先生はつま先の方に置く様にと
言われていると思うんですが。

他の方などによると重心はくるぶしの下辺りに
置くことが良いように書かれていることがあるのですが、その辺はどうなんでしょうか?

いろいろ考え方によってどれもが正解のような気もしますが・・・・
よろしくご指導お願いします。



A. 重心の位置ですが、踵の辺りに重心があるのは普通の状態です。

それはそれでいいのですが、身体の軸を安定させ、
体幹部の力を引き出すのにはちょっと無理があるので、やはり爪先に重心を置くように注意してください。

背骨の件(体幹トレーニング)

Q.このエクササイズはすごくシンプルで続けやすいので
これで効果が出ればいいな~と思っております。

さて質問ですが背骨の件です。

今まで私はS字状になった背骨が正常な状態だと
教わってきたのですが、ここではそれよりも直線的な状態が基本だといわれてます。

常に直線的な状態に保った方がいいのですか?
それともこのエクササイズをするときだけこの状態を保てばいいのですか?

よろしくご指導ください。



A.お尋ねのS字カーブの件です。

ですが、その前にちょっと考えて欲しい事があります。
それは自然であるという事とよいと言う事とは果たして一致するのか、と言うことです。

これは別にエクササイズに限ったことではなく、日常の全てに当てはまることだと思います。
あるがままの自然は人にとって有益であるか。つまり生きやすいか、あるいは快適か。

自然との付き合い方、他人との付き合い方、距離感、自分との向かい合い方も含めてです。
結論が出るかどうかは別にして、考えてみても面白いと思います。

さて、S字カーブが自然な人の骨格だと言うのは事実です。
何も苦労してS字カーブをえがいている訳ではなく、二本足で立つ、歩くと言う進化の中で獲得した形質です。

ですから、多分ほとんどの人は当たり前にS字カーブで生活しています。
ほとんどの人、と言ったのはそうでない人もいる、と言うことです。
つまり普通じゃない人です。

別の言葉で言えば、訓練で普通じゃ無くなった人たち、と言うことです。
例えば能や歌舞伎役者、きちんと発声訓練を重ねた歌手。

つまり、腹から声を出せる、そして立ち姿の美しい人たち。
或いは陸上競技の短距離走者(これは為末選手の著書にありました)。
またクラシック・バレーの基本姿勢も同じです。

もっとも、彼らが舞台や競技を終えた後は知りません。

姿勢が良くて力感が感じられる姿は大抵あるがままのS字ではありません。
あるがままでなくなるために訓練してるわけですから、当たり前と言えば当たり前ですが・・・。

本人たちがS字と意識しているかどうかは別ですが、訓練で、美しくそして力強くなる、と言う事は、生まれ付いての天然自然のままから一歩踏み出した、
と言うことでもあります。

背骨の僅かな変化は、普段の生活では余り気になりません。
身体の不調などが無ければ普通は意識されないものです。

でも、意識されないのと重要ではない、と言うのは全く違います。
むしろ気付きにくいものの中にこそ大事なことがあるものです。

S字カーブを真っ直ぐにするためには、自然の骨格を変化させるためにある種の筋肉を緊張させます。

その僅かな緊張は、美しさや力感と言う身体の変化だけでなく、精神の集中も引き出すものです。
ですから、いつも真っ直ぐに、と言う必要はありません。

しかし、必要な時にはその緊張を引き出せるのは、非常に大事な能力だ。
と私は思います。

                      太氣会 天野