2011年4月10日日曜日

膝の痛みが強い(立禅)

Q,約1年間、平日は朝20分、週末は30分の立禅を続けています。
腰・下半身の力が抜けず特に膝の痛みが強いです。

しばらく時間が経てば痛みは消えますが、そこからなかなか打開できません。

禅を組んでいる途中に左右の足が微妙に前後して正対している身体がわずかに開いてしまいます。

とにかくこのまま続けて自分で感覚をつかんで行くしか
無いとは思いますが、もし何かヒントがあれば
頂けるとありがたいです。






A. さて、膝の痛みがあるとの事。
膝の痛みの原因は大体二つあるようです。

立禅を組むときに、
足の指で地面を軽く掴むようにします。
で、その時に強く掴みすぎると膝痛の原因になります。
ですから、足指の力加減を工夫する事がひとつです。

もう一つの原因は重心です。
腰が引けた状態で立つと膝に過度に負担が掛かり、
その結果膝が痛くなります。
爪先の上に頭があり、腰がちょっと引けてしまい、
爪先と腰と頭を結ぶ線が三角形を作った状態です。

この場合は腰を前に押し出して、
後ろにもたれかかる様にすると改善されます。

どちらにしても自分で直すしかありませんが、
大事な事は工夫する、と言う事です。

昨日立った時と同じように今日立つのではなく、
ちょっと変えてみる。

今日とちょっと明日は変えてみる。

一年あれば365回の工夫ができます。
その工夫の積み重ねが「変わる」と言う事だと思います。

それから正対した時の身体のバランスですが、
そういうところに眼が行く、
それが素晴らしい事だと私は思います。
多分立禅を組まなければ気が付く事が無かった事です。
私にも同じような事があります。

それが良いとか悪いと言う事ではなく、
自分の身体というものに癖があり、
教科書に載っている「人の身体とはこういうものだ」、
では括りきれないものだ、と判る事。

つまり、自分は自分と向かい合う事でしか見えてこない、
と言う事に気が付く。

多分、立禅を通して自分と向かい合った事の無い人には判らない事です。

これからも立禅を通して、
自分と言うものを見つめ続けてください。

太氣会 天野

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